三遠南信(東三河、遠州、南信州)地域の動き、三遠南信道の整備状況が分かる月刊紙「三遠南信Biz(ビズ)」の12月号を10日に発行しました。
巻頭特集では、山梨ー静岡間の開通から1年が過ぎた「中部横断道」(双葉JCTー新清水JCT間)の整備効果を甲府市の地域シンクタンク「山梨総合研究所」の村田俊也専務理事から聞きました。
農産物販売や物流、企業立地、観光地の明暗、4県(静岡・山梨・長野・新潟)連携の本格化、救急・防災効果など、開通1年にして明らかになっている多くの変化は、同じ南北軸であり、中部横断道の兄弟にたとえられる三遠南信道の開通後が予想できる内容となっています。
三遠道路最後のトンネル貫通の現場を最も早く取材
三遠南信道の進ちょく状況解説ページには、奥三河在住の本紙ライターがいち早く確認したトンネル貫通の詳報を掲載。未開通区間「東栄ICー鳳来峡IC間」の開通見通しを決定付ける工事の重要性が分かります。
県境域の宝をどう残すのか
巻末特集は「県境域の民俗芸能をどう残すか」。「風流(ふりゅう)踊り」のユネスコ無形文化遺産登録を機に保存継承の機運が高まりつつタイミングを捉えて、各地の取り組みや実情などを3県の3人が取材しました。
愛知県東栄町からは、花祭(同町)と遠山の霜月祭り(飯田市)、川合花の舞(浜松市天竜区佐久間町)の若い担い手を招いて開いたトークセッションの様子をリポート。天竜区のライターは、世襲によって1300年続く「西浦(にしうれ)田楽」の実情に迫ります。
新野の盆踊り(阿南町)は、踊りの継承と併行して進む移住支援の成果と親子の思いを紹介しています。
来年1月10日発行の1月号では、
東栄ICー鳳来峡IC間の開通に向けて奥三河4自治体(新城市、東栄町、設楽町、豊根村)の備えと課題を特集します。
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