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越境情報紙「三遠南信Biz」

2020年9月号

【南信州】農業高×飲食店 飯田焼肉をファストフードで表現/ご当地バーガー共同開発/地元メーカーのコア技術がミソ~三遠南信のZ世代と企業のコラボから生まれるもの③~

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下伊那農業高校(飯田市)のアグリ研究班と同市の「バーガーカフェPAL’S」が共同開発したご当地ハンバーガー「南信州・飯田焼肉ビビンバーガー」が、「焼肉の日」の8月29日から同店で提供されている。10月末までの期間限定メニューだが、「たれ」をキーワードにした連携は今後も続く。

高校生の視点で「日本一」をPR

商品化を提案したのは「日本一の焼き肉の街 南信州・飯田」にちなんだ商品開発に力を注ぐ地元みそメーカーのマルマン。アグリ研究班とは6年前にみそ調味料「漬ガール」、3年前に応用製品のドレッシング「ドレみそボーイ」を共同開発している。

漬ガールは市内スーパーでレギュラー商品として販売を続けており、ドレみそボーイは校内限定で販売中。2製品は11月のパッケージ刷新を機に拡販に力を入れ、ドレみそボーイも店頭に並ぶようになる。

「漬ガール」(再発売に向け、新パッケージを検討中)

高校生がビジネスに関わることでさまざまな波及効果が生まれることを実感していた同社取締役の中田泰雄さん(41)は「飯田焼肉のPRも高校生の視点で企画してはどうか」と考え、「肉を使う手軽なメニュー」としてハンバーガーに着目。両者にコラボを持ち掛けた。

PAL’Sは「焼き肉にちなんだ新メニューの開発には以前から興味があった。SNSを使った高校生の情報発信力と集客も期待できる」、アグリ研究班も「市場ニーズの把握や売り方など実践的な学習ができる」と申し出を快諾した。

◇   ◇

完成したビビンバーガーの中身は、鉄板で焼いたマトン(羊肉)と牛肉、ナムル、目玉焼き。2種類の肉を漬ガールに漬け込んでから焼くことで、味付け肉もよく食べる飯田焼肉らしさを表現し、ナムルと卵を加えてビビンバ風にまとめた。

8月27日に開いた発売記念記者会見には、ものまね芸人で「飯田焼肉大使」のニッチロー’も登場。焼き肉通を自負する同氏は「食べると焼き肉屋に行った気持ちになる。随所に超高校級のセンスが感じられ、調理の工程からして飯田焼肉そのもの」と激賞した。

企業側から見たコラボの利点について、中田さんは「未来のユーザーとなる年代の嗜好やニーズを早い段階から知れる上、中には就職先として意識してくれる生徒もいる。『地域は人で成り立っている』という見地からすると、高校生が体験を通して力を付けることは

 

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コア技術で生き残る

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