三遠南信地域(東三河、遠州、南信州)の動き、三遠南信道の整備状況が分かる月刊紙「三遠南信Biz(ビズ)」の3月号を10日に発行しました。
巻頭特集は「越境ビジネス事始め」と題して、2月に豊橋市で開かれた商談会を密着取材。三遠南信時代に先駆けた商取引の過程をドキュメントでお伝えします。
多くの参加企業のうち本紙が着目したのは、今回が初参加となった道の駅南信州とよおかマルシェ(長野県下伊那郡豊丘村)の運営会社「株式会社豊かな丘」。商談会場と施設で取材を重ね、越境ビジネスのダイナミズムを感じる紙面構成としました。
巻末特集では、同じ商談会に参加した東三河、遠州、南信州地域の事業者のうち、商談会場で深掘りしたいと感じた3社の戦略を紹介しています。
課題と県境を越えて 古くて新しいこんにゃくの魅力伝える
南信州の代表は、泰阜村で“古くて新しいスーパーフード”のこんにゃくを製造する「ポタジェやすおか」。新型コロナウイルスの影響で縮小した県外の販路を再び拡大させるため、新商品を引っさげて商談会に臨みました。その結果は…。
「できるまで諦めない」 生産者と消費者を土産で結ぶスマイル-リンク
東三河からは、土産物食品の企画販売を手掛ける豊橋市の会社「スマイル-リンク」をセレクト。最近も地元の柿農家とタッグを組み、味と話題性を兼ね備えたヒット商品を送り出しています。「できるまで諦めない。いつまでもしつこくやる」をモットーに各地を飛び回る坂本剛一営業部長(47)に、開発の経緯や会社の強みを聞きました。
成熟産業のねじで新市場に進出 近隣県での活動拡大を目指す
遠州から参加した多くの企業のうち、本紙が着目したのは、子どもからシニアまでが楽しめる玩具として注目されている自社ブランド商品「ねじブロック」を開発した橋本螺子(らし)。成熟産業のねじに新しい価値を付け、コンシューマー市場での販路開拓に成功した橋本秀比呂会長に、出展の意図と今後のビジョンを聞きました。
3月号は三遠南信道の工事状況も充実。独自情報を掲載しています。
食から始まる佐久間の未来
三遠南信道沿線の浜松市天竜区佐久間町浦川では、地域が古くから大切にしてきたアユを新しい発想で加工したところ、当事者の予想を上回るヒット商品となりました。
この成功体験が、地域の自信と活力につながり始めています。詳しくは紙面で。
三遠南信Bizは郵送でお届けしています。購読料は1カ月400円。購読申し込みは南信州新聞社(電話0120ー41ー3734)へ。市内平安堂でも扱っています。