愛知県の五平餅がこのほど、文化庁の「100年フード」に認定されました。三遠南信Biz5月号ではこれを機に、三遠南信地域および岐阜県などの食文化である五平餅についてあらためて考える特集を組みます。
100年フードとは
日本各地の多様な食文化を継承・振興する機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を「100年フード」と名づけ、文化庁とともに継承していく取り組み。
この3月には2年目の結果が発表され、愛知県の五平餅が認定されました。申請した3団体は有識者特別賞にも輝きました。
五平餅特集 掲載の意図
五平餅の100年フード認定は国の発表とはいえ、こうした話題は県境を越えて伝わりにくいため、場合によっては静岡、長野両県の五平餅関係者にも知らない人がいるかもしれません。
中には「県境を越えた郷土食なのに愛知の団体ばかり認定されて…」といった後ろ向きな捉え方をする向きもあるかもしれませんが、三遠南信Bizとしては今回の認定を「三遠南信地域全体の五平餅文化を再認識する機会」と前向きに捉え、特集を組みました。
それぞれの特徴と強みをあらためて考えることが、五平餅文化圏・三遠南信をさらに盛り上げるきっかけになればと思います。
県境を越えにくい五平餅の話題を
飯田五平餅が眼鏡型になった理由も解明
特集はまず、愛知の五平餅がなぜ100年フード認定に至ったのか、その背景をかいつまんで説明するところから始まり、続いて各地域の五平餅を紹介します。
静岡県ならではの流儀、
「飯田市の五平餅が眼鏡型になった理由」と人気の要因、
愛知県の五平餅の形と焼き方の変化、
静岡県の高校生たちが五平餅を深く研究し、長野県まで出向いて作り方の違いを調べていること、
大胆な発想で新市場を開拓している後発の業者による事業展開など、それぞれの地域に住む記者、ライターが土地勘と人脈を生かして集めた情報が満載です。
三遠南信を1つのテーマで串刺しに
三遠南信Bizの巻末特集ではこのように、東三河、遠州、南信州の3地域を1つのテーマで串刺しすることにより、三遠南信の今を浮き彫りにします。
ぜひ毎月続けて読んでください。