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越境情報紙「三遠南信Biz」

2021年4月号

紙上企画“三遠南信JCサミット”開催 

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豊橋・浜松・飯田 地域づくりに携わる若手経営者が本年で語る「三遠南信交流」の今後

豊橋、浜松、飯田の3青年会議所(以下JC)は1990年から30年間にわたり、3団体による三遠南信交流を続けている。本紙は豊橋・浜松JCの創立70周年、飯田JCの創立60周年(※)に合わせた紙上企画「三遠南信JCサミット」をウェブ開催し、3人の理事長から交流に対する考えや三遠南信時代への期待を聞いた。

3JC理事長

豊橋(左)、飯田(中央)、浜松(右)のJC理事長が鼎談

※飯田JCの創立60周年記念式典は昨年予定していたが、新型コロナウイルスの影響で今年6月20日に延期

 ―まずは自己紹介と2021年度の活動紹介からお願いします
豊橋・内藤理事長 農家として小松菜栽培と乾燥商品の製造、販売を行う会社を経営しています。小松菜はハウスで3㌶を栽培し、干し芋はコンビニを中心に流通させています。 本年度の豊橋JCは「創造―ともに変化を起こそう!!」をテーマに、さまざまな人といろいろな将来を見据え、人間にしかできない0から1を生み出す創造力豊かな人材の育成を一番の目玉に取り組んでいます。
副題の「ともに変化を起こそう!!」は、一人ができることには限りがあり、協力して互いの強みや役割を認め合い、パートナーシップを形成することで力は何倍にもなるという考えに基づき、さまざまな人や地域といろいろな変化を起こせるような活動を1年間したいという思いを込めています。
6月9日に予定している70周年式典に向け、2020年代を担う活動の羅針盤をつくっていますが、その中に「地域の枠にとらわれない広域的なまちづくり事業を行う」があります。
2010年代の地域の枠は「東三河」でしたが、より大きいくくりでコミュニケーションをとっていこうと考えています。より多くの人とともに活動し、三遠南信交流を通してさまざまな広域的な活動ができればと考えています。


浜松・齊藤理事長 仕事は建築設備の設計管理です。主に建物の電気や空調、給排水の設計を手掛けている会社です。
浜松JCは本年度スローガンに「限界突破―新たな時代へ、心ひとつに」を掲げました。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で多くのことを中止せざるを得ませんでしたが、立ち止まったことは、今まで当たり前だったことの一つ一つを見直すスタートとなりました。
厳しい状況の中、メンバーのモチベーションが高まるよう、まず「限界などないよ。突破していくものだよ」と伝え、「70年という節目に心を一つにし、一丸となって周年事業をしながら難局に立ち向かおう」という思いを込めました。
今まで当たり前だったがやれなくなったことに、ずっと続けてきた青少年育成事業「浜松少年の船」があります。もちろん昨年もできず、今年もやらないという決断をしました。
大きなウエイトの替わりに新たな事業を構築しようと、青少年育成委員会で一から一生懸命模索しています。
70周年式典は当初3月に予定していましたが、状況がよくなっているであろう秋口に記念事業と式典を開こうと思っています。
それ以外では理事会や財務、コンプライアンス面も見直し、こうした状況だからこそ見えてくるものを取り入れな、ウェブを駆使した新しい活動を各委員会で探して実行しています。


飯田・勅使河原理事長 私は幼保連携型の認定子ども園を運営しています。
飯田JCでは「Stay Gold」をスローガンに掲げ、今までの常識にとらわれず、一人一人が輝きながら地域に光をもたらせる事業を、と活動しています。
今までは青少年事業とまちづくりに分けていましたが、今年は感染症の影響を考えて「次世代をインスパイアするような、新時代に輝く人材を育てよう」と1つの委員会を立ち上げ、ダンスやクリエイティブな事業をしています。
まちづくりは飯田市と周辺市町村と関わりを深めながら活動を進めています。

―JCの三遠南信交流はどのように始まりましたか
内藤 1990年に第39回の全国会員大会が豊橋で開かれ、その時に広域的な目線で盛り上げていこうと、地元青年会議所という位置付けで飯田、浜松の両JCに副主幹として関わっていただいたのが一番初めの成り立ちです。
それ以降も協力し合い、

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