インストゥルメンタルユニットの「TSUKEMEN」が7月24日、長野県の駒ケ根市文化会館大ホールで開いたコンサートで、天竜川をテーマにした新曲「HAYABUSA」を初披露した。8月25日に発売するニューアルバム「HAPPYキッチン」の収録曲で、同月28日から始まる全国ツアーでも演奏する。
HAYABUSAはさだまさしさんの長男で、中学時代まで諏訪市で育った育ったリーダー、TAIRIKさんが作曲。諏訪湖から伊那谷、奥三河、遠州を経て太平洋に注ぐ天竜川の穏やかな流れ、急流などのさまざまな表情と人生を重ね合わせている。
TAIRIKさんは、数年前から温めていたメロディーを形にしようと、昨年秋には飯田市で天竜舟下りを体験しており、スメタナ作曲の「モルダウ」に代表される8分の6拍子をキーとする曲に仕上げた。
演奏は中国楽器「二胡」の調べで始まり、川の流れをイメージした叙情的で心に残る主旋律をバイオリンが奏でる。
この日のコンサートでTAIRIKさんは「これから先、どんな未来が待っているのかも描きたかった」、ほかのメンバーも「諏訪湖から始まり、アルプスの山々の支流から注ぐ水が加わり、河口付近では大きな流れになる天竜川の姿は、多くの人の支えと応援を受けているTSUKEMENの姿に通じる」「新ツアーで演奏し、全国に天竜川を紹介したい」と話した。