「第2回伊那VALLEY映画祭」初日の12日は、ドキュメンタリー映画『解放の日までー朝鮮人の三信鉄道』(1986年、30分)、『流転ー追放の高麗人と日本のメロディー』(2004年、60分)、『サハリン日本人妻の別れー日本・ロシアそして韓国へ』(2000年、60分)など4本を上映。朝鮮近現代史・在日朝鮮人史が専門の副実行委員長で法政大学国際文化学部教授の高柳俊男さんが、半島出身者と地元住民の交流、飯田の焼き肉文化など、さまざまな角度から解説を加えるほか、映像『飯田の焼肉』を参考上映する。
29日のウェブ会見で高柳さんは「朝鮮は日本の植民地となり、差別を受けたが、植民地下をそれ一色で語るのは間違い。来住した伊那谷でも地元住民との交流は当然あり、互いに影響や恩恵を受けてきた。『日本一の焼き肉の街』も含めて、朝鮮をいろんな角度から切り取る」などと話し、来場を呼び掛けた。
第2回伊那VALLEY映画祭は11月12日から14日までの3日間、伊那市西春近のかんてんぱぱ西ホールで開く。入場無料。コロナ対策のため事前登録制とし、午前の部(午前10時~)と午後の部(午後1時~)の計6パートに分けて予約を受け付け、先着70人に達した時点で締め切る。
詳細はこちら(実行委員会HP)で。