同じ場所には昨年1月まで、老舗の地元呉服店「イケダヤ」が1973(昭和48)年から続けてきた商業施設「天竜ファミリータウン」があったが、周辺の人口減少や大型店出店の影響でキーテナントのスーパーが撤退し、昨年で営業を終えた。
施設内で衣料品と雑貨を販売してきたイケダヤ社長の池田勝臣さん(52)は閉店後、日々の買い物に困っている高齢者の声を聞いて食品販売への異業種参入を決め、4人が理事を務める企業組合を設立。「生産者と消費者をつなぐ」をコンセプトに掲げ、地域外からも人が集まる店を目指して準備を進めてきた。