弱みが強みに反転
飯田市の南端・遠山郷を登山口とする赤石山脈(南アルプス)を、自然に影響を与えずに登る「エコ登山」のメッカにする構想が短期間で具体化してきた。提唱者は、飯田市出身の世界的な登山家で冒険家の大蔵喜福さん(69)。エコ登山の導入により、登山ルートに山小屋やトイレがないという弱みは強みに反転し、もともとあるものを生かすことで高かったハードルは一気に下がった。11月に企画した一般向けの体験ツアーはキャンセル待ちとなっている。
排せつ物は持ち帰る
エコ登山は「置いてくるのは足跡だけ」を合言葉に、山に外来種を持ち込まないため靴底を洗ってから登り、ごみや排せつ物を持ち帰るのを基本ルールとする登山スタイル。
大蔵さんは、国内外で深く関わってきた自然保護、環境保全活動の集大成として、郷里の山でエコ登山を「本物に育て、過疎化が進む遠山郷の…
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