印刷後の型抜きに使うカッティングプロッター、両面ポリプロピレン加工機も同時導入し、パッケージの成形、商品ラベル作製までのトータルソリューションを提供できる体制も整えた。
紙をあきらめない 新たな命吹き込む
今回の設備投資は、激変する市場環境への即応と、新型コロナウイルスがもたらした変化への対応が主眼。稲垣社長の「紙」へのこだわりと、稲垣洋一常務が重視した「4色以上の印刷」という2つの条件を満たした機種を選んだ。
稲垣社長は「IT化でさまざまな電子媒体が誕生したが、紙は人間の脳が親近感を覚え、信頼性もある情報ツールであり、まだまだ発展させられる媒体。新しい印刷機は、紙に新たな命を吹き込む機能を備えている」と導入を決めた。
稲垣常務は「たとえばプレミアム付き商品券のように、金・銀・透明などの特殊トナーを使ったホログラム・透かしなどのセキュリティー機能が必要な印刷物を製作するには、4色機では限界がある。最終的には、メタリックカラーやピンクといった多彩な色表現が可能な機種を選んだ」と説明する。